バックアップが -311 や -312 のエラーで失敗する

 

概要

バックアップタスクで次のエラーが発生することがあります。

1) [-311] Could not start VSS Level=ERROR [0]
2) [-312] snapshot not found

 

原因

1) 使用可能なディスク容量が十分ではありません
2) カーネルをサポートしているドライバが存在しません

 

回避策

1)バックアップ対象のディスクの空き容量を確認
スナップショットの仕様として、下記の空き領域が必要です。

バージョン 最小空き容量要件
3.1 バックアップ対象の合計サイズの5%の空き容量
3.5 バックアップ対象の合計サイズの3%の空き容量
4.x スナップショット作業領域: バックアップ対象の合計サイズの3%の空き容量
トラッキング領域: デバイス全体の容量の0.01%の空き容量

次のコマンドを使用してスナップショット一時領域のサイズを変更することができます。
このコマンドは Ver 3.5 以降に実装されています。

#cd /opt/NetJapan
#./mkaiptmp setup

2) スナップショットドライバのインストールと更新

# aipmng --modupdate --all

このコマンドは、カーネルの情報に基づいて一致するドライバをインストールします。
モジュールが存在しない場合は、Netjapanサーバーでドライバをチェックします。

OSの起動時にドライバを確認する場合は、rc.localを編集します。

#vi /etc/rc.local
aipmng --modupdate --all

注意
スケジュールされたバックアップの運用中にカーネルが更新された場合、エラーが発生することがあります。

対象製品

- ActiveImage Protector 2016 Linux Edition



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