起動環境(CentOSベース)でボリューム単位の復元を行うとGPTの初期化ができない

概要

起動環境(CentOSベース)で起動してベアメタルのディスクへボリューム単位の復元をする場合、GPTを選択してもMBRとなってしまい正しく復元が出来ません。

原因

ベアメタル且つボリューム単位で復元する場合にのみ発生する既知の問題です。
この問題は、AIPLinux2018 Update8で付属している起動環境(CentOSベース)で修正されました。

回避策

起動環境(WinPEベース)では正しくGPTの初期化ができるため、Windowsのイメージ、ベアメタル且つボリューム単位で復元する場合は起動環境(WinPEベース)から復元してください。
Linuxイメージの場合は、起動環境(CentOSベース)で起動後に下記手順で予め初期化を行っていただくことで復元が可能となります。
*ディスク単位で復元する場合は、この操作は必要ありません。

1) GUI -- ユーティリティ -- ターミナルを開く
2) ターミナルからlsblkコマンドで復元するデバイスを確認する。

[root@AIPBE ~]# lsblk
NAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
loop0 7:0 0 1.1G 1 loop
loop1 7:1 0 6G 1 loop
├─live-rw 253:0 0 6G 0 dm /
└─live-base 253:1 0 6G 1 dm
loop2 7:2 0 32G 0 loop
└─live-rw 253:0 0 6G 0 dm /
sda 8:0 0 40G 0 disk
sr0 11:0 1 1.3G 0 rom

3) この例の場合、sdaが該当するため下記コマンドを実行します。
パーティションテーブルを確認します。

[root@AIPBE ~]# parted -l
Error: /dev/sda: unrecognised disk label
Model: VMware Virtual disk (scsi)
Disk /dev/sda: 42.9GB
Sector size (logical/physical): 512B/512B
Partition Table: unknown
Disk Flags:

GPTで初期化します。

[root@AIPBE ~]# parted /dev/sda mklabel gpt

再度パーティションテーブルを表示し[gpt]となっていることを確認します。

[root@AIPBE ~]# parted -l
Model: VMware Virtual disk (scsi)
Disk /dev/sda: 42.9GB
Sector size (logical/physical): 512B/512B
Partition Table: gpt
Disk Flags:

パーティションテーブルが初期化された後にボリューム単位の復元を行ってください。

対象製品

- AIPLinux2018 Update7以前の起動環境(CentOSベース)

?akb&p=2486

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